家計を見直したい…と考えた時に、まず思いつくのが光熱費の節約。
毎月の電気代・ガス代・水道代を少しでも減らせれば、家計がラクになりますよね。
そこで今回は、光熱費をカンタンに節約できる11個の方法をまとめてみました。
もちろん、”今スグ試せる方法だけ”を厳選◎
さらに、光熱費を効率よく節約するコツ・ポイントもばっちり解説しています。
毎月の固定費を少しでも浮かせたい…!という方は、参考にしてみてください。
光熱費節約で1番カンタンな手段は、「今契約している電力・ガス会社の契約プランを切り替える」こと!
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光熱費の平均ってどのくらい?1人暮らし~4人暮らしの相場をチェック
光熱費って、なかなかヨソのおうちとは比較できませんよね。
「そもそもうちの光熱費って高いの?」とギモンに思っている方も多いでしょう。
そこで全国の1人暮らし~4人暮らしの家庭における、光熱費の月平均をまとめてみました。
世帯人数 | 電気料金/月 | ガス料金/月 | 水道料金/月 | 合計/月 |
---|---|---|---|---|
1人 | 約5,319円 | 約2,999円 | 約2,144円 | 約10,462円 |
2人 | 約8,092円 | 約4,414円 | 約5,026円 | 約17,532円 |
3人 | 約9,225円 | 約5,026円 | 約5,111円 | 約19,362円 |
4人 | 約10,160円 | 約5,195円 | 約5,831円 | 約21,186円 |
1人暮らしなら1万円前後、2人暮らし以上なら2万円前後が1ヶ月の相場。
1年間で換算すると約12万円~25万円で、当然ながら人数が増えるほど負担は大きくなります。
もし「光熱費が高いかも…」と感じているなら、今回紹介する方法で光熱費をガッツリ節約できる可能性大です。
さっそく電気代・ガス代・水道代に分けて、すぐにマネできる節約方法を紹介していきますね。
電気代を節約する方法5選
まずは、電気代を節約する5つの方法を紹介します。
- 照明をLEDライトに切り替える
- 夏と冬はエアコンの設定温度を見直す
- 節電タップでコンセントの待機電力をカットする
- 冷蔵庫の温度を適切に調節する
- 夏場はトイレのコンセントを抜いて待機電力をカットする
「電気代を抑えたいけど、努力したくない・めんどくさい…」
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①照明をLEDライトに切り替える
自宅の照明が白熱電球の人は、LEDライトに切り替えましょう。
LEDライトの消費電力は、白熱電球の約7分の1以下。
照明1つをLEDライトに変えるだけで、電気代をひと月あたり約302円も節約できます。
電球の種類 | 消費電力 | ひと月にかかる電気代 (1日8時間使用した場合) |
---|---|---|
白熱電 |
54W | 約355円 |
LEDライト |
8W | 約53円 |
※27円/kWhを想定した場合
またLEDライトの寿命は、白熱灯のおよそ40倍。
1日10時間点灯した場合でも、約10年間使える計算になっています。
電球の交換頻度も減るので、購入コストまで抑えられて一石二鳥です。
(参考:環境省 COOL CHOICE)
一般的に知られる、「ライトをこまめに消す」の節電効果はほぼナシ。
むしろ、こまめにライトを消すと余計に電力の消費が増える可能性があります。
実はライトを点灯させるとき、点灯中の約2倍の電力が必要になるんですね。
ライトを何度も消したり付けたりすると、大量の電力を消費してしまいます。
長時間外出する時以外は、ライトを付けっぱなしにしておくのが新常識です。
②夏と冬はエアコンの設定温度を見直す
夏と冬はエアコンの設定温度の見直しをしましょう。
- 夏:28℃を目安に冷房の温度を上げる
- 冬:20℃を目安に暖房の温度を下げる
たった1℃でも見直せれば、エアコンにかかる電気代を約10%~13%を削減できます。
(参考:環境省「みんなで節電アクション!」)
基本的にエアコンの設定温度は、室内温度との差が大きいほど電力を消費します。
なるべく室内温度と設定温度の差を小さくすることを意識してみてください。
③節電タップでコンセントの待機電力をカットする
節電タップでコンセントの待機電力(※)をカットしましょう。
※コンセントに接続された家電製品が、電源が切れた状態でも消費する電力のこと
実は一般家庭で消費される電力のうち、約5%が待機電力によるもの。
(参考:関東電気保安協会)
全ての待機電力をカットできれば、現状の電気代を約5%を節約できる可能性があります。
ちなみに節電タップの購入コストは、約1,000円~2,000円。
激安!というわけではありませんが、確実に1年で元は取れるので買う価値アリです。
また100均で売っている節電タップは、キッチン回りなど急に使用電力が上がる製品には使えないことも…。
使う場所もじゅうぶん考慮して、使い分けてみてくださいね。
節電タップについている、スイッチライト(※)に電気代はほぼかかりません。
※ON時に点灯するライトのこと
1年間つけっぱなしにした場合、1個あたりにかかる電気代は23円程度です。
オン/オフを切り替えなくても、電気代に大きな影響はないと考えていいでしょう。
④冷蔵庫の設定温度を適切に調節する
冷蔵庫の設定温度を適切に調節することも、電気代を節約する方法の1つです。
設定温度を「強」→「中」に変えるだけで、ひと月の電気代を約113円節約できます。
(参考:経済産業省 資源エネルギー庁)
そもそも冷蔵庫は、冷やすことにたくさんの電力を使うんですね。
冷やしすぎを防ぐことでムダな電力消費がなくなり、電気代の節約に繋がります。
なお設定温度を調節するときは、以下の適正温度を参考にしてください。
適正温度 | |
---|---|
冷蔵室 | 1℃~5℃ |
冷凍室 | -18℃~-22℃ |
野菜室 | 3℃~7℃ |
気温が低い冬場などは、「中」または「弱」で充分に適正温度を保てます。
また夏場でもあっても気温が高くなければ、基本的には「中」でも問題ありません。
⑤夏場はトイレのコンセントを抜いて待機電力をカット
温水洗浄便座の人は、夏場はトイレのコンセントを抜いて待機電力をカットしましょう。
コンセントを1ヶ月抜いておくだけで、その月の電気代を約20円(※)節約できます。
※27円/kWhを想定した場合
実はトイレの温水洗浄便座は、電化製品の中でも多くの待機電力を消費するんですね。
電化製品 | 1年で消費される待機電力量 |
---|---|
テレビ | 約22.8kWH |
エアコン | 約18.2kWh |
温水洗浄便座 | 約11.4kWh |
PC | 約9.1kWh |
電子レンジ・オーブンレンジ | 約9.1KWh |
ネットワーク機器 | 約6.8kWh |
インターホン | 約4.56kWh |
(参考:関西電機保安協会)
この待機電力は、主に便座を温める暖房機能が原因。
暑い夏場に便座を温める必要はないので、コンセントを抜いておくと電力のムダがありません。
またこの待機電力は、ウォシュレットの水を温めるのにも使われています。
「ウォシュレットを使わなくてもOK」という方は実践してみてください。
コンセントを抜かなくてもトイレの節電はできる
「ウォシュレットを使えないと困る…」という方は、以下の方法で節電しましょう。
- 便座の蓋を閉める→待機電力を節約
- 便座温度を低めに設定する→保温に使われる電力を減らす
- 洗浄ノズルを掃除する→毎回の洗浄時の動作にかかる電力を減らす
コンセント以外にも、設定温度や洗浄機能にかかる電力をこまめに減らすのも有効です◎
ガス代を節約する方法4選
次に、ガス代を節約する4つの方法を紹介していきます。
- ガスコンロの火力を中火にする
- 普段する料理の調理方法を見直す
- 洗い物は水洗いにする
- シャワーの設定温度を1℃下げる
①ガスコンロの火力を中火する
ガスコンロは、火力を中火にして使うだけでガス代を節約できます。
実際に2Lの水を中火で沸かすと、ガス代が最大で約1.1円オトクです。
火力 | 加熱時間 | ガス代 |
---|---|---|
弱火 | 約43分 | 4.1円 |
中火 | 約16分 | 3.0円 |
強火 | 約10分 | 3.7円 |
※18㎝のやかんで水温15℃の水を沸かした場合
(参考:湘南液化ガス)
一見弱火が1番おトクに見えますが、加熱時間が長くなり大量のガスを消費してしまいます。
いっぽう強火は、炎が大きく鍋底からはみ出しがち。
はみ出たぶん熱を上手く伝えられないので、ガスが過剰に消費されるというわけです。
どうしても強火が必要な時以外は、調理や湯沸かしに中火を使うようにしましょう。
②普段する料理の調理方法を見直す
普段する料理の調理方法の見直すのも、ガス代を節約に有効です。
見直しのポイントとなるのは、とにかく火を使う時間や頻度を減らすこと。
【ガス代の節約に効果的な調理方法】
- お湯を沸かすときは電気ケトルを使う
- 煮物をするときは大きい鍋・落し蓋を使う
- 野菜の下茹は鍋ではなくレンジを使う
たとえば1日15分でも火を使う時間を減らせれば、ひと月のガス代を約217円節約できます。
火を使った時間 | 1日でかかるガス代 | 一ヶ月でかかるガス代 |
---|---|---|
60分 | 約28円 | 約868円 |
45分 | 約21円 | 約651円 |
※コンロの出力=2.5kW・発熱量=10,750kcal/㎥・ガス単価=142円/㎥で計算した場合
調理方法の見直しが難しければ、フライパンや鍋を買い替えるのも効果的。
熱が伝わりやすいものに変えれば調理時間の時短になり、自然と火を使う時間も減らせます。
③洗い物は水洗いにする
洗い物をするときは水洗いにするのもオススメです。
冷水なら、お湯を温めるためにかかるガス代を丸々カットできます。
「1日に洗い物で10分かかる」家庭なら、ひと月のガス代が約1,216円もおトクに。
普段の洗い物でお湯を使う時間が長い家庭ほど、ガス代をガッツリ削れます。
1日のうちに洗い物でお湯を使う時間 | 1ヶ月で節約できる金額 |
---|---|
20分 | 約2,402円 |
30分 | 約3,636円 |
40分 | 約4,805円 |
※水量=12ℓ/分・水温=40℃(元の水温=20℃)・発熱量=10,750kcal/㎥・ガス単価=142円/㎥を想定した場合
なお洗い物を水洗いするときは、ゴム手袋をはめると冷たさを感じにくくなります。
ダイソーなどの100均で手に入るので、「冷たくて水洗いがツラい…」という方は活用してください。
④シャワーの設定温度を1℃下げる
シャワーの設定温度をいつもより1℃下げるだけでも、ガス代節約に効果テキメン◎
お湯を温めるために消費されるガス量が減ることで、そのぶんガス代をカットできるんですね。
たとえば1日のシャワー使用時間が40分の家庭なら、ひと月で節約できる金額は約248円です。
シャワーの温度 | 1日にかかるガス代 | 1ヶ月にかかるガス代 |
---|---|---|
40℃ | 約158円 | 約4,898円 |
39℃ | 約150円 | 約4650円 |
※水量=12ℓ/分、元の水温=20℃、発熱量=10,750kcal/㎥、ガス単価=142円/㎥で計算した場合
家庭にもよりますが、毎月のガス代の約50%以上はシャワーやお風呂でかかっています。
ガス代を効率よく節約するなら、シャワーの設定温度から見直しが必須といえます。
水道代を節約する方法4選
最後に、水道代を節約する4つの方法を紹介します。
- 水道の元栓を少しだけ締める
- シャワーの時間を1日1分減らす
- トイレのレバーを正しく使い分ける
- キッチンの蛇口は節水コマを使用する
①水道の元栓を少しだけ閉める
カンタンかつ確実に水道代を節約できるのが、水道の元栓を少しだけ閉める方法です。
使用する全ての水量が勝手にセーブされるので、必然的に水道代を抑えられます。
基本的に水道の元栓は水道メーターの付近にあり、自分でも自由に開け閉めOK。
特別な工具を使わなくても、手で回せるのでスグにでも実践できます。
ただし閉めすぎると、極端に水が出にくくなってしまうので注意してください。
②トイレのレバーを正しく使い分ける
トイレのレバーを正しく使い分けるのも、水道代の節約に役立ちます。
常に「大」を使っていた人が1日1回でも「小」を使えれば、ひと月の水道代を約15円節約。
そもそもトイレを流すときにかかる水道代は、大・小で約0.5円の差があるんですね。
レバー | 1回の洗浄で流れる水量 | 1回の洗浄でかかる水道代 |
---|---|---|
大 | 8L | 1.92円 |
小 | 6L | 1.44円 |
※水道を1L=0.24円で計算した場合
つまり1日に5~10回トイレを使う場合、月に100円以上も水道代が変わります。
意外なことに、毎月かかっている水道代の約21%はトイレを流す水によるもの。
(参考:東京都水道局)
効率よく水道代を節約するなら、必ずトイレのレバーは正しく使いましょう。
③キッチンの蛇口に節水コマを取り付ける
キッチンの蛇口に節水コマを取り付けるも節約術の1つ。
蛇口の水量が半分になるので、食器洗いなどにかかる水道代を約50%カットできます。
(参考:東京水道局)
【例】食器洗いを20分間した場合の水道代の比較
節水コマ | 使用量 | 水道代 |
---|---|---|
取り付け前 | 240リットル | 約57.6円 |
取り付け後 | 120リットル | 約28.8円 |
→節水ゴマを取り付け後は1回あたり約28.8円水道代がオトクに!
※水道を1L=0.24円で計算した場合
実はこの節水コマ、水道局の各営業所に足を運べば無料でもらえます!
近くに水道局がなくても、ホームセンターなどで100円ほどで買えるので探してみてください。
④シャワーの時間を短くする
1日に1分でもシャワーの時間を短縮しましょう。
そもそもシャワー1分間で使われる水量は約8.5L、水道代にすると約2円。
(参考:TOTO)
つまり20分間シャワー使うと、ひと月で約1,240円も水道代がかかることになります。
逆に毎日3分でもシャワーの時間を減らせれば、ひと月の水道代を約186円カットできるんです!
※水道が1L=0.24円の場合
さらに「出しっぱなしにせず、こまめに止める」のも、水道代の節約に有効ですよ。
光熱費を節約するコツ・ポイント3つ
日々の節約も大切ですが、効率よく光熱費を安くしたいなら節約のコツもチェックしておきましょう。
- 電力会社・ガス会社の見直しや乗り換えを検討する
- アプリで毎月の支出をこまめにチェック
- 光熱費をカード払いで同時にポイ活する
電力会社・ガス会社の見直し/乗り換えをする
利用している電力会社とガス会社の見直し、必要であれば乗り換えましょう。
2016年の電気・都市ガスの自由化で、契約する会社をそれぞれ選べるようになりました。
現状よりオトクな業者と契約すれば、毎月の光熱費を約100円~300円ほど節約できます。
見直すときは、電気・ガス料金比較サイトを活用すると便利。
条件を選択すれば、各業者で実際にかかる料金をシミュレーションできます。
★自分にピッタリの業者を探すなら、比較サイトを使うのがオススメです↓
オール電化にするのも1つの手段
電力会社・ガス会社を見直して、いっそのことオール電化にするのもアリです。
オール電化の最大の特徴は、夜間の電気代が安いこと。
「昼間は家に人が居ない」という家庭なら、オール電化のほうが光熱費がオトクになります。
またオール電化にすると、電気・ガスの基本使用料を1本化できることもポイント。
ガスの基本使用料がかからないので、そのぶん光熱費が節約できます。
アプリで毎月の支出をこまめにチェック
光熱費管理アプリを活用して、毎月の支出をこまめにチェックしましょう。
きちんと成果が出ているかを把握することが、光熱費の節約成功の秘訣です。
【主な光熱費管理アプリ】
アプリによって多少異なりますが、以下のようなことができます。
- 毎月の電気代・ガス代・水道代のチェック・管理
- 光熱費をグラフ化して過去の光熱費を比較
- 他の家族の光熱費との比較
使い方はシンプルで、毎月の電気代・ガス代・水道代を入力するだけ。
基本的に難しい操作はないので、スマホ操作が苦手な人でもカンタンに始められます。
無料で利用できるアプリがほとんどなので、試しにインストールしてみてください。
光熱費をカード払いして同時にポイ活する
光熱費の支払いを全てカード払いにして、クレカの利用ポイントを貯めるのもかしこい選択。
支払額は変わりませんが、貯まったポイントを買い物などに利用できるのでオススメです。
毎月1万円~2万円分のポイントが貰えるので、すぐにポイントが貯まるでしょう。
また、光熱費をカード払いにしておけば毎月の支払いの手続きは一切ナシ。
自動的に引き落とされるので、払い忘れによる延滞金の発生を防げるメリットもあります。
光熱費をカード払いにする前に、以下の3つを確認しておきましょう。
- 口座振替割引を受けられない
- 利用限度額が少なくなる
- ポイントは有効期限以内に使う
実は業者によって光熱費を口座振替にすると割引を受けられますが、カード払いだと受けられません。
利用限度額を圧迫するので、そのぶんカードを他の支払いに使えなくなるのもネックです。
また貯めたポイントは有効期限があるので、失効前に必ず利用してください。
今回は、”今からでも実践できる”光熱費を節約できる方法を紹介しました。
「エアコンの設定温度を1℃見直す」「火力の強弱を変えたり、使用時間を短縮する」など、ちょっとしたことで光熱費は安くなります。
すべてカンタンなので、「節約ってめんどう…」という方でも継続できること間違いナシです◎
1つ1つは10円~300円程度しか安くなりませんが、コツコツ積み重ねれば毎月1,000円~2,000円の節約も可能。
1年間で考えれば、10万円以上浮かせるのも夢ではありません。
ライフスタイルに合わせて、できそうなことから少しずつ取り入れてみてくださいね。
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